SharePointをバックアップし、復元する方法としては、
stsadm.exe -o -backup -url xxxxx -filename xxxx
で吸い上げたバックアップファイルを
stsadm.exe -o -restore -url xxxxx -filename xxxx
で復元する方法があります。これは、簡単なコマンド投入だけでサイトを復元出来るので便利です。
特に、開発環境でのバックアップとリストアは頻繁に行いますので、非常に便利です。
しかし、本番運用でコンテンツDBのサイズが巨大になるにつけ、色々と不都合が生じるなと感じるのでご報告。
■リストア時間
経験的には、stsadm.exe -o -restoreでの復元は、バックアップファイルが1Gあると約一時間程かかります。
ユーザさんが積極的にSharePointを使いこなしてデータ量が増えてゆくと、おのずとサイズは大きくなります。
コンテンツDBが20GBにでもなったら、単純計算で復元に20時間かかります。しかし、20時間も動き続けるコマンドがAbortする可能性は少なくないと思われます。
正直、今までのお客さんはコンテンツDBサイズが1GBを超える事は無かったので、こんな簡単な問題に気が付かなかった私。。。
■バージョンの違い
stsadm -o -backup~で吸い上げたバックアップファイルを、stsadm -o -restore~でリストアする際に「バージョンが違います」的なメッセージで復元出来ない事がありました。原因はバックアップ取得後にパッチを適用した為に、SharePointのファームバージョンが上がった事が原因でした。
ファームのバージョン確認画面は
サーバーの全体管理 > サーバー構成の管理 > ファーム サーバー
で確認します。
各バージョンは以下が参考になりました。
http://www.mindsharpblogs.com/penny/articles/481.aspx
そう考えると、パッチ適用前のバックアップとしてはSQLバックアップが必須ですね。
■SQLバックアップ
SQL Serverの標準機能でコンテンツDBをバックアップし、それをリストアする方法もあります。6GBのコンテンツDBをリストアするのにかかった時間は約10分でした。ただ、SharePointDesignerでカスタマイズした画面やデータビューは復元されるのですが、サードベンダー製のWebパーツについては、要検証ですね。
■参考URL
組み込みツールを使用してサイト コレクションをバックアップおよび復元する
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc706876.aspx